年々増えてきた幼稚園・保育園に通園されている保護者の方の学習相談。
相談依頼のあった方々は、主に「今の時期にどんな勉強をさせたら良いのか?」という疑問をお持ちでした。
回答としては非常に簡単です。
ですがその前に私が、「周りはどのような勉強をしていらっしゃいますか?」とうかがいました。
すると、『読み、書き』の学習を通信教材や書店で購入されたドリルを利用し自宅で学習、また、英語教室に通っているという様子。
取り組んでいる学習内容はほとんどの方が間違いではありませんでしたが、何を重要視しているかという点では、かなりお子様に求めすぎている方が多かったというのが正直な感想です。
小学校低学年では、“ 誰でもわかる ” というほど本当に基礎的な内容しか学習しません。
小学校入学前に “ やっておくべき学習内容 ” は存在しません。
では、小学校入学前にしておくべきことは何か。
それは、『学習習慣』の定着に向けた保護者様の体制作りです。
学習内容が複雑になる小学校4年生以降は、学校の宿題や予習や復習などで同じ内容を繰り返し学習する必要があります。
しかし、必要性があるからと言って出来るわけではありません。
お子様に学習習慣がなければ、学習したりしなかったりと学習にムラが出始め、だんだんと学習から遠ざかってしまう可能性が非常に高い。
よく聞く声ですが、「勉強が4年生から難しくなる」という状況に陥ります。
(実のところは学習内容が増え、やや複雑になるだけで難しくなるわけではありません。)
小学校入学前にしておくべき学習や教材はありませんが、毎日お子様と『まなび』の時間をつくり、学習習慣の定着を目的に進めていくことが何より効果的です。その際に取り組む内容は画一的ではありませんので、機会がありましたらお子様と保護者様に合わせた取り組みをアドバイスさせて頂きます!
小学2年生くん
1年生の夏休みからみかんせいで学習している生徒くんのお話。
学校の学習内容は非常によく理解できています。
では、なぜみかんせいに通っているのか?
それは、『質の高い学習習慣の定着』を身につけるためです。
学習することが当たり前となっている生徒くんなので、次のステップとしては、学習内容の質を向上させることです。
難問に挑戦するということではなく(そもそもこのぐらいの学年に難問はありません)
・読む(字を目で追うのではなく)
・図を描く
・自分の考えを説明する
という練習をします。
まだまだ、安定感とはほど遠い学年ではあるので、出来具合は日によって異なります。
しかし、数か月数年先を見た指導対応の結果、この2年生では大きく成長した考え方が出来ています。
今日の学習もよく出来ていました。