子どもは、ウソをつきます。
もちろん、本当のことも言います。
大人は、まず、この事実を受け止めないといけないでしょう。
「子どものウソくらい見抜けないと!」と、言いたいわけではありません。
必ずしも、子どもはいつも本当のことを言うわけではない。
子どもと真剣に向き合うためには、自分が『怒られないために他の誰かを犠牲にしたウソをつくことがある』という事実を受け止める必要があるということです。
なぜ、子どもはウソをつくのでしょうか。
それは、人として未熟だからです。
失敗したかったわけじゃない…
誰かを傷つけたかったわけじゃない…
そんな結果を望んだわけじゃない…
でも、本当のことを言ったら怒られる…
また、子どもは非常に視野が狭い状態で生活しています。
見て聞いていることはは全てではありません。
事実としての全体像があり、その一部を子供が見て聞いているのです。
子どもの記憶を頼りにすることも危険です。
子どもの長期記憶が成長し始めるのは、一般的に9歳以降です。
急速にではなく徐々に。
子どもの記憶から拾える事実もまた一部でしかありません。
子どもと真剣に向き合うためには
かれらの言うことを真に受けることから卒業しなくてはいけません。
そして、かれらが伝えてくるより確かな事実を把握し、本人に正しく接してあげて欲しいと考えています。