真剣に考えることで、できなかった問題ができるようになる瞬間。
もちろん子どもたちは嬉しいと思いますが、私も嬉しいです。
何度も考えることで、『物事の見え方』が広がり、気づかなかったことに気づけるようになってことこそが、学ぶことの醍醐味。
しかし、真剣に考え続けるということは、誰でもできるわけではありません。
途中で嫌になり投げ出すことや、わからないと決めつけ考えることをしない人の方がむしろ多いかもしれません。
その中で努力を継続するためには、「できるようになりたい」と思えるかどうかにかかっています。
では、そう思えるために必要なことは何か?
当たり前かもしれませんが、できるまで努力し続けた経験値がどれだけあるかにかかっています。
これは、いうほど簡単なことではありません。
できるまで…というのは、相当な忍耐がそれを見守る大人に求められます。
子どもは我慢がなかなかできない。
だから、努力させる環境や共に試行錯誤する姿勢などが子どもに正しい経験値として記録されます。
『一つの成功を求め、幾多の失敗を積み上げる』
そんな、果てのない道を一緒に歩んでこそ、「頑張りたい!」と思ってもらえるのです。
大人になれば、それまでの多種多様な経験値から、努力しなくてもできることが増えてしまいます。
でも、大人になっても努力して、失敗して、ようやくできるようになったものに出会いたい、そんなふうに私は思います。