積み重ねる意識


『何事も一つずつ進めていく』

 

この考えは、決して悪いことではありません。

むしろ、そういう取り組みをしている人の方が多いのかもしれません。

しかし、するべきことが複数ある場合、一つずつ進めることだけが正しい選択ではないはず。

 

私は塾生に、1日最低2科目は勉強するように伝えています。

というのも、何か1つに集中することで視野が狭くなりがちです。

そうなると、他のやることをうっかりと忘れてしまうことがあるからです。

また、あまり長時間同じ科目を続けると、飽きがきてしまい集中力低下につながります。

学習時間後半にかけてパフォーマンスが下がると余計な時間がかかります。

 

よって、この夏休みのように、複数の課題が課された際は特に、「この科目のこの課題は1日にこれだけ進める」というような計画が必要と感じています。

「計画通りできたことないから、計画表なんて意味ないよ」という生徒は実際いますが、基本的に計画表通りにはいきません。

だから、予定を立てる際に、予備日をつくるなどしておけば良いのです。

計画表の最も重要なポイントは、進捗の基準になっているということです。

「今日は、全然予定通り進まなかった・・・」のであれば、挽回するために明日以降頑張らなくてはを思いますよね。

でも、計画表がなければあまり進まなかったとしても、「休みはあと〇〇日もあるかあ大丈夫!」と、根拠のない安心感を自分に与え甘やかします。

これが続くと・・・こわいですね。

 

子どもたちは、自分の匙加減で何かを達成できるほど、自分に厳しく責任感があるとはいいきれません。

だからこそ、自分を律するための方法を伝え続けようと思います。